塩の実験室

塩のふしぎを体験しよう

実験をとおして塩の性質を楽しく学ぶことができるコーナーを新たに開設しました!
子どもから大人まで、身近でも意外に知らない塩のふしぎにびっくり、なっとく。
自由に、無料で、予約不要で参加できますので、お気軽にスタッフにお声かけください。



実験展示物


大きな塩の結晶づくり

100mlの水には、20℃のとき約36gの塩を溶かすことができます。限界量まで塩が溶けた状態の塩水(飽和塩水)の中で、結晶がゆっくりと成長すると大きな結晶を作ることができます。
結晶が5㎝大に成長するには、どのくらいの時間がかかるでしょうか?


見やすいように塩水を着色しています。

ジャガイモは水に浮く?

水と、塩がたくさん溶けた塩水は、どちらも無色透明ですが、塩水の方が溶けた塩分の分だけ水よりも重くなります。
このことを、「塩水の方が比重が大きい」といいます。比重が大きいほど、ものを浮かせる力(浮力)が大きくなるので、濃い塩水はジャガイモを浮かせることができます。
では、ジャガイモが水の中間で止まっているのはなぜかな?


塩は電気を通すのか

コップの中に、塩、海水、水が入っています。このうち、電気を通すのはどれ?

塩は電気を通す?

塩(塩化ナトリウム)は、塩素(Cl)とナトリウム(Na)が結びついていますが、水に溶けるとマイナスの電気をもった塩化物イオンと、プラスの電気をもったナトリウムイオンに分かれます。このイオンが電気を運ぶ役割をします。



いろいろな塩の結晶を観察しよう

美しくて神秘的
塩の結晶を観察しよう!

塩の結晶はサイコロ形の正六面体が基本ですが、結晶ができる際の微妙な条件によって、さまざまな形の結晶ができます。塩田体験館で作ったいろいろな形の塩の結晶を観察しよう。

飽和塩水の状態でゆっくり結晶化させるのがコツです。
ぜひ、おうちで挑戦してみてください。



正六面体(サイコロ形)

飽和塩水を入れた容器を放置しておくと底にサイコロ形の結晶ができます。結晶がくっつかないようにたまにかき混ぜます。5㎜角に成長するのに半年ほどかかります。


逆ピラミッド形

大鍋で濃い海水を煮詰め、飽和状態のままゆっくりと冷まします。水面にできた小さなサイコロ形の結晶に沈みながら水面で結晶が成長していくと逆ピラミッド形になります。結晶がある程度大きくなると重さで沈んでしまいます。


柱形

小さなサイコロ形の結晶が塩水中で横に成長すると柱形になります。逆ピラミッド形と同様、飽和状態の塩水をゆっくりと冷ました時に容器の底にできることがあります。


フレーク状

浅い容器に飽和塩水を入れ、塩水からはみ出すように石を置きます。水分が蒸発して水面が下がると、石と水面の間に薄い板状の結晶が成長します。


塩の工作に挑戦!


塩の結晶工作

塩の結晶がぴっしりと付いた針金細工。
これは、温度によって水中に溶ける塩分量が変化する性質を利用しています。沸騰させた水に、限界まで塩を溶かして飽和塩水を作ります。この中に針金細工を入れて、保温しながらゆっくり冷ますと針金に大きな結晶がくっつきます。



簡単! 塩でお絵かき

筆に濃い海水をつけて、黒い画用紙に好きな絵を描きます。
ドライヤーで乾かすと絵が浮き上がります。
塩(塩化ナトリウム)は本来無色透明ですが、海塩にはカルシウムやカリウムなどの成分が含まれているため、白色になります。